2014年11月10日、ロシア中銀は来年にはルーブルをにすると発表した。 しかし、100ルーブルと50ルーブルは市中ではあまり流通していなかった。
10月に入り、旧ソ連邦のキルギスで4日実施の議会選挙の不正を巡り抗議デモが発生したこと、15日に欧州連合 EU と英国が、ロシアの野党指導者の毒殺未遂事件へ関与したとされるロシアの政府高官6名と研究所に対して制裁を発動したことなどを受け、ルーブルには下押し圧力が強まりました。 その後、米大統領選をめぐる不透明感が後退し、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から市場のセンチメントが改善すると、ルーブルは上昇に転じました。
3しかし、足元では、依然改善傾向を維持する南アフリカランドやアジアの通貨などがある一方で、ロシアルーブルやトルコリラのように、回復が鈍い通貨もあります。 17日に欧州議会がベラルーシのルカシェンコ大統領の再選を認めないとしたことや、23日に米国がロシア企業を制裁対象に指定したこと、さらに27日に旧ソ連のアゼルバイジャンとアルメニアとの戦闘が始まり、地政学リスクが意識されたこともルーブル安につながりました。
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