この作品は、二人がおりなす「くっつきそうでくっつかない」ほのぼのとした日常生活を描いたラブコメであり、部分的にエロチックな要素も含んではいるものの、一部の人々がポスターから連想したような「お色気」や「エロ」中心の物語ではない。
19今回の出来事に関しては、フェミニストと自称する人間が丈先生の善意を踏みにじり、宇崎ちゃんというキャラクターを「搾取」している。 そして、作家は、その指摘や検証(議論)を受け止めて、そのままにしておくか、作品を修正するか、撤回するか決めればいい。 公的機関、公共性の高い組織において、性的とみられる女性キャラが広報や企画に使用された場合、「炎上」するケースが少なくない。
20また、こうしたポスターから不快な思いを感じたとしても、そのポスターに、特定の個人の尊厳や利益を毀損する意思が必然的に内在しない限り、それへの攻撃は、被害妄想を越えるものではない。 と、いつもの結論に至ったところで話を締めさせていただきます。
12しかし、これにすべて対応して不公正を除去しようとすれば「政治的に正しいおとぎ話」になってしまう。
(編注:いずれも編集部訳) ツイッターでは他にも、 「公共空間で環境型セクハラしてるようなもの」 「女性をモノ扱いしていると見なされかねない」 「日本赤十字社が『胸の大きすぎるアニメ絵』を広報に使用する必要はない」 などの声が相次ぐ一方、 「若者に献血に来て欲しいから、若者に人気のコミックのキャラクターを使ったポスターを作ったってだけの話じゃないのかな」 「イラストは露出もないしとくにいやらしさを感じない(中略)若者の献血が増えるのであればWinだと思います」 など、キャンペーンの内容に理解を示そうとする声もあった。 そこで私は下記のようにツイートしました。
6つまり、創作物はほとんどのものが大なり小なり政治的不公正を含んでいる。 それどころか、宇崎ちゃんが他の登場人物のセクハラ的発言に対して強く対決しているシーンもあり、宇崎ちゃんは自覚的・自立的・能動的で魅力的な女性として描かれている。
まだまだ足りないだろう。