和紙の原料。楮（こうぞ）の栽培方法

和紙ってどんなもの？和紙の原料や種類、作り方などを知ろう

活版印刷の技術が輸入されると「奈良絵本」や「嵯峨さが本」の流行をきたし、江戸文学の興隆は書物としての紙の需要を増加し、また庶民の目を楽しませる浮世絵版画は紙の加工技術を発達させた。原料の表面に残ったキズのような部分や、黒っぽい樹皮をひとつひとつ手で取り除いて行くのです。

明治34年（）の統計では、生産業者は7万戸・従事者は20万人であったとされている。和紙の定義日本工業規格の「紙・板紙及びパルプ用語」（規格番号 JISP0001）では、和紙を「我が国で発展してきた特有の紙の総称」とし、また、「参考」として「手すき和紙と機械すき和紙とに分類される。

糸目は細いほど品が良いとされます。繁殖法には、分根法、挿し木法等がありますが、分根法が適しているようです。楮の生産地徳島では、二種類の楮が収穫されています。

昔からカジノキをコウゾとして紙すきをしている産地があるように、コウゾと見分けにくい植物です。

次に、すっかり精製された繊維を「楮しぼり」と称してメロンくらいの大きな塊に丸める。少量発注や特注に向く製造方法ともいえます。

染料のかわりに香料をしみ込ませた「香染め紙」も、平安時代から上流婦人の畳紙たとうがみ（懐紙ふところがみ）や扇紙として愛好された。

どんな植物から作られるんでしょう。

） Nakai 近畿地方以西の低山地に生える。楮（こうぞ）の苗を移植鉢底に敷石を敷いて土を入れ軽く押します。

かんたんに言えば左は白い紙に、右は黒皮の入った紙になるわけです。カジノキに近いものとヒメコウゾに近いものがあり、栽培して和紙原料とされるのはカジノキに近いものが多い。そのまま排水していただいて害はありません。