しかし、結果論としてはアンダードッグ効果が想定以上に効いていたため反感が強くなったのだと考えられます。 「100日後に死ぬワニ」の作品自体だけでなく、作者も、世間への発表も含めて、素朴でほのぼのとした感じが、共感を広げたと思います。
15今回、Twitterのデータを収集・解析してもらったのは、企業向けにSNS上の炎上分析・対策を長く手掛けてきたエノルメ(東京・千代田)社長の武田直樹氏。 内容が不適切だったり、公序良俗に反するものであれば批判は受けるべきだが、どうしてビジネス展開に対して多くの人たちが怒っているのか? それは、「100日後に死ぬワニ」を読み進めていくにつれ、読者にとってファンタジーであり、美談であり、汚されたくない大切なものになっていったからだと考えられる。 勝手にきくちさんの100日間を想像しています。
いずれにせよ 自分の作品そのものへの敬意と自信があればこの炎上は間違いなく避けられていたはずである。 この炎上騒動に対して、作者のきくちさんは、「ワニの話しは自分1人で始めました」(より抜粋)と弁明しているが、これは事実だろう。 しかし永久に無料だとしたら、作家は生きていくことができません。
9ユーチューバーにせよ、ツイッターの漫画にせよ、ネット上で人気者になるためには、「個人が大資本に勝つ」という構図を保つことが重要だが、「100日後に死ぬワニ」はなぜか 最初から大資本がついていたというケチがついてしまったのだ。
死はある日突然、穏やかで幸せな日常の中にも、理不尽に訪れる。 生前極貧だったゴッホは、画商の弟テオが兄の絵を売りさばき、生活を支えました。 今回の「100日ワニ」炎上は ・タイミングがあまりに悪すぎる ・作品の性質を考えていない ・作者以外の周囲がのっかりすぎた ・そこを全体でみて読者側の 視点にたってプロデュースする人がいなかったという4点が炎上した理由ではないか。