成熟したT細胞は、細胞表面のマーカー分子としてCD4かCD8のどちらか一方の遺伝子を発現しており、CD4陽性のヘルパーT細胞(T helper cell, Th)は他のT細胞の機能発現を誘導したりB細胞の分化成熟、抗体産生を誘導する働きを持っています。 お二人の研究の方向性は違いますが、アレルギー治療への新たな道を開いたお二人が今年のノーベル生理学・医学賞を手にするのではないでしょうか。
20Tregは腸管に多く存在する Tregはその発生からみて、大きく2種類のタイプに分類されます。 それを調べるために、抗生剤を投与して腸内細菌の数を大幅に減らしたマウス、腸内細菌がまったくいない無菌マウス、通常のマウスを使って、腸管内のTregの数を数えました 4。
Nr4aもこのファミリーに属する。
また、Th17細胞は多くの自己免疫疾患モデルマウスにおいて増加していることから自己免疫疾患に関わっていることが考えられている。
T細胞の元となる細胞(前駆細胞)は骨髄で作られますが、その後、胸腺 Thymus で選択され分化することにより成熟したT細胞ができます(T細胞のTはThymusのT)。
19これに対して、私の研究は「免疫反応を抑えるにはどうしたらよいか」というものです。 腸管組織における免疫寛容の破綻は、日本で急激な増加傾向にある 注5)(IBD)の原因となることが報告されています。
2これは自己反応性のT細胞を除去するためと考えられている。