平忠度(さつまのかみただのり)は、清盛の弟で和歌が好きで、藤原俊成(三位俊成)から和歌を教わっていました。 その人ならば、苦しかるまじ。
8しかし、ここはどの意味か特定しがたい。
」と名のり給へば、「落人 おちうど帰り来たり。 訳:「(自然と)思われて」 ぞ=強調の係助詞、結びは連体形となる。 世静まり候ひなば、勅撰の御沙汰候はんずらん。
4三位殿に申すべきことあつて、忠度が帰り参つて候ふ。 「黒=原文」・「 青=現代語訳 」 解説・品詞分解はこちら平家物語『忠度の都落ち』解説・品詞分解(1). 『薩摩守忠度は、いづくよりや帰られたりけん、侍五騎、童一人、わが身ともに七騎取つて返し、 五条の三位俊成卿の宿所におはして見給へば、門戸を閉ぢて開かず。
13ける=過去の助動詞「けり」の連体形、接続は連用形 その後、世が静まって、(俊成卿は)『千載集』をお選びになった時に、 忠度のありさま、言ひ置き し言の葉、今さら思ひ出でて あはれなり けれ ば、 し=過去の助動詞「き」の連体形、接続は連用形 あはれなり=ナリ活用の形容動詞「あはれなり」の連用形。 すぐに世の乱れ(=源平の争乱)が起こって、その(勅撰和歌集編集の)命令がございませんことは、ただ私の一身の嘆きと思っております。
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