おらおらでひとりいぐも宮沢賢治

「おらおらでひとりいぐも」書評生き方を模索した現代の民話｜好書好日

・切なく昔のことを思い出すことがあっても、自分もこんな風に淡々と生きていきたい。現代の桃子：• その時、突如別の桃子さんの鋭い突っ込みが。息子を自分ががんじがらめにしてしまったのではないかという罪の意識がそうさせたのだった。

桃子の心の声「どうせ」：• 周造が望んだのは控えめで後ろからついてくるような女ではなかった。もう自由だ、自由なんだ。と自分自身の思考をさらに掘り続けようとしていきます。

と別の声。車メーカーの営業：• ならば、わたしと言えばいいかというと、問題はそんたに簡単でね。桃子さんは、自分のせいで、いい母子関係を築けなかったことを直美に謝りたいのですが、なかなか伝えることができません。

若竹さんも賢治と同じイーハトーブ岩手県出身。

そして、桃子さんは、息子の人生が空虚なのは、自分が彼の生に密着しすぎてしまったからなのではないかと悔いてもいる。

その決意というか、心構えというか、そういうものとして「おらおらでひとりいぐも」という言葉が置かれているのだろう。「永訣の朝」は雪の降る朝に病気で亡くなっていく愛する妹への思いを謳った詩で、心打たれる内容です。民話の故郷みなさん、こんにちは。

〈ひとりで死んでいく〉覚悟を示す元の言葉を、転じて〈ひとりで生きていく〉という意味で使った。単行本が増刷を重ね６万５千部に達した話題のデビュー小説で、芥川賞も射止めた。