そういえば、もうひとつ感じたことは、69歳でもまだまだお若いということです。 確かに、勝負の世界である以上、数字がすべてという考え方があるのは当然でしょう。 初陣は、日曜新潟10R阿賀野川特別(2勝、芝2200メートル)のロゼフェニックス。
先生はちょうど、厩舎の片付けをされていたようです。 騎手に対しても決して威張ることなく、トップジョッキーから若手まで、同じように接している姿が強く印象に残っています。 中央競馬の世界に入る前は、世界各国を歴訪するなどバイタリティーあふれる活動家で、強い信念で自分のスタイルを貫く人物でもある。
20調教助手時代には、美浦・久保田貴士厩舎で2015年エリザベス女王杯、翌16年の宝塚記念を制したマリアライトを担当。 今週は北海道で競走馬セールが行われていますが、そういったセールも完全に通常開催とはいかないようです。 対談記事を読むとお分かりいただけると思いますが、先生は誰に対しても同じ態度で接する方です。
「毎日、ホームセンターで厩舎の備品を買い足ししています」と開業準備に追われつつ、「人の輪を大事にして、携わる人間みんなが幸せになれる厩舎を目指したい」と抱負を語る。 今後は少し家族に寄り添いたいです」と目を細めていた。
9トレードマークのポニーテール(記者はちょんまげと言っているが…)を揺らして精力的に動いている姿は69歳には見えない。