素直なお前は本当にかわいいなー。 「喉痛くない? 蜂蜜湯作ってあげようか? 頭は? 薬飲む? 身体気持ち悪くない? 拭いてやるよ」 (あああああ、すっかり春田さんが、 俺の熱出し時のスペシャリストに!) 俺は早速彼の自室のベッドに寝かされ、おでこに熱冷まし用のシートを貼られている。 ちょっとそいつ押さえて!」 「えぇっ?ああ、はい!」 春田は何がなんだかわからないまま、とりあえずその男に馬乗りになる。
15あんまり俺、今、食べたい気分じゃない。
「綺麗な顔だなぁと思って」 「~~~~~」 彼が箸を置いて右手で顔を覆ってしまった。 (そうしたら、俺がリードしてあげなきゃいけないんだよな。 俺は主張するぞ! おっさんの主張だぞ! 曲げないぞ! 「部屋風呂も露天風呂もあるから良いじゃねぇか!」 「俺、足伸ばしてお風呂に入りたいんですけど。